2009年10月31日 皇子山球場

神戸国際大付vs天理

2009年秋の大会 第62回近畿地区高校野球大会 準々決勝

エース・岡本(神戸国際大附)

天理連覇ならず!エース・沼田が登板できず、また不運。


 天理が近畿大会の連覇を逃した。

 6回表に4連打で3点を奪う打線の好調ぶりを見せたが、7回裏に 神戸国際大附 の反撃を食らって4失点。エース・沼田が1回戦の後に、左ひじを負傷。この日は、登板を回避したことが響いた。

 とはいえ、沼田の離脱は、決して、天理投手陣の薄さを示すものではない。たとえ、沼田が投げていても、打たれていた可能性がゼロではない。むしろ、沼田の離脱が与えた影響を挙げるとすると、リズムが作れなかったことだ。

左腕エースの沼田は130キロ前半のストレートとスライダー、チェンジアップが持ち味だが、1回戦も、そして、県大会もそう抑え込んできたわけではない。点は取られている。しかし、不思議なことに、沼田が投げると、得点が入るのだ。大崩れしない彼のリズムが良いからだろう。

 この日、先発した西口や西浦健は、投手としての力量では沼田を上回るものを持っている。しかし、一発勝負という部分では沼田にしかなかったものが、大きく響いた形だ。

 打線の方も10安打を放ちながら、3得点。6回表の2死から4連打は、それこそ見事な攻撃といえたが、攻撃を形として作れなかったのは紛れもない事実だ。田中監督代行は「形を作ってやれなかった」と唇を噛んだ。6回表の攻撃では4得点しているが、無死の走者を併殺で、一旦は潰している。

 一方で、勝利した 神戸国際大附 はエース・岡本の粘り強さが目を引いた。3回までは完ぺきの内容ながら、その後は苦しいピッチングに陥り6回に3失点したが、そこからピンチを招きながら得点を与えな。1回戦の北大津戦でも3失点してから踏ん張り、9回のサヨナラ劇につなげている。

 攻撃面においても安打数では天理を下回っている。しぶとく粘って、終盤に大量点を奪って試合をものにした。試合運びも、例年のような勝負弱さがなくなっている。

 これで、2連覇を目指した天理の夢は潰えた。

 大会前、連覇を目標に掲げていた天理・安田主将は「気持ちが足らなかった。日ごろの練習から一球にこだわっていきたい。ゲージでのバッティングでは10割を打って、守備ではノーエラー。緊張感をもった練習で集中力を高めていきたい。頂点を目指してイチからやり直します」と、淡々と語った。

(文=氏原英明


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